トランザー
シリーズ第43弾はTVアニメ「闘将ダイモス」より主役メカ「ダイモス」の登場です。
長浜ロマンロボットシリーズ「超電磁ロボ コンバトラーV」「超電磁マシーン ボルテスV」と続き
3作目であり最後の作品であもる「闘将ダイモス」がついに超合金魂シリーズで立体化されました。
今回立体化にあたり最大のポイントになるのがトランザーからダイモスへの変形ギミック。
劇中ではまるで消えたかのように、トランザーを覆うパネルがスーっと折り畳まれていきましたが
実際それを再現するとなると紙か何かで作らなければならない訳でして…。
構造は単純ながら非常に無理がある変形方法を、今回超合金魂ではどのように再現しているのでしょうか。
何処となく未来風デザインのトレーラー、トランザー形態ではタイヤ部分が全て独立して可動。 転がし走行が可能です。
トランザーの劇中のイメージは殆んど頭にありませんが、変に太くもなく、トレーラーらしいフォルムに仕上がっていると思います。
側面中央部の穴(から出ている突起)は変形機構の都合上、どうしても出っ張ってしまっているパーツをパネル外に逃がす為の穴です。
トレーラー上部のパネルも変形機構の関係でツライチにならずに、若干段が出来てしまっています。
気になるポイントかもしれませんが、個人的には特別問題ありません。
トランザー各ギミック。
機体後部収納口開閉。 内側に付属のトライパー75Sを収納させる事が可能です。
トライパー75Sは内側で挟み込む形で固定されるので、内部でガチャガチャ動いてしまうといった事はありません。
ダイモス時、側部パネルを回転させるとダイモロケットが出現。
トランザー時には内部の腕パーツが干渉するので、内側にダイモロケットパーツを収納させる事ができません。
同じようにパネルの回転もできなくなるので、ダイモロケットの有無は一度全体のパネルを開かなければなりません。
トランザーと同スケールのトライパー75Sは走行状態と飛行状態の2タイプ付属。
両方ともトランザー内部に収納可能です。
トライパー75S
キャラウィール風?のトライパー75Sも付属(オールプラ製) タイヤ部分独立可動。転がし走行が可能です。
車体後部ジェットエンジン及びウィングを展開させて飛行状態に変形可能。
コックピットハッチ開閉可能。 内部には竜崎一矢フィギュアが搭乗しています。
ガルバーFXII
トランザーと同スケールの小型支援戦闘機ガルバーFXIIも付属。
オールプラ製で特別ギミックなどは無し。 ディスプレイベースにずっと固定かな。
お馴染みの専用ディスプレイスタンドには付属品を全て取り付け可能。
後部のウェポンラックだけではなく、台座内側にもオプションハンドやトライパー75Sなどの小物を収納可能。
横長の台座はトランザーが走行する道路をイメージ。 端にはガルバーFXIIを飛行状態でディスプレイさせておける支柱パーツが。
トランザー→ダイモスへ。
前部パネル及び後部パネルを展開。
後部パネル内側(ダイモス脚部)に収納されていた両腕を上半身側に移動させ、後部側面パネルを折り畳みます。
太腿部をカバーしているパネルを脹脛側パネル内側に折り畳む形で収納させます。
(収納時には膝を曲げてパネルを移動させる為の空間を確保してやる必要があります)
トライパー75S用ハッチを内側に収納。 足首を引き出すのと連動して背部のホイールが内側に収納されます。
内側に収納されていたパネルを引き出し、爪先の車体ウィングにカバーをします。
上半身胸部ハッチを開き、側部に両腕を移動。
機首(頭部)の車輪を内側に収納させ、背部車輪を展開させます。
頭部パーツをトランザー用から内側に収納されているダイモス用へと回転させ
背部の車輪及び、胸部ハッチを元に戻します。
前部パネルを背部側に折り畳み、頭部のフェイスカバーを展開させて変形終了。
ダイモス完全変形状態。
背部パネルを形状重視状態の物と差し変える事でプロポーションをより劇中に近づかせる事が可能となっていますが
この状態でも十分見れます。 いつも棚に飾っておく時は形状重視パーツを取り付けた状態にしているのですが、今回はこのままでいいかも。
パネルパーツも小さく、更に折り畳まれるので、背中にほとんど隠す事ができ、正面からは目立たなくなった。 というのがポイントでしょうか。
(DX超合金版では大きなパネルをそのまま背部に移動させただけでした。)
形状重視パーツ装着状態は次のページで。
背部パネル形状重視パーツへの交換。
変形用背部パネルとトランザー用頭部を取り外し
空いた空間に車輪パーツを収納、その上から形状重視パーツを取り付け完了。
ダイモス
背部パネル形状重視状態。 この状態ではトランザーに変形させる事は出来ません。
単体変形ロボですがサイズは結構大きめ。 なかなか弄り甲斐のあるサイズになっています。
脇下一枚板、背部、腰周り、股、脹脛、足、そして各関節にダイキャストパーツを使用しているので
このサイズと相まって重量感もかなりのもの。 非常に特に下半身が凄い。
今回の変形機構は劇中の変形機構と比べ、腕が下半身へ移動していたり、パネルが一回転して収納されたりと
大分変わったものになっています。 劇中では上腕と太腿が収納されているダイモスに、そのままパネルを覆った というだけなので
それと比べると今回はかなり複雑な構造となっています。
この変形機構には賛否両論あるかと思いますが、個人的には問題ありません。
(勿論変形過程は大事ですが、それよりも変形前変形後のプロポーションやギミックに重点を置いてくれた方がというのが自分の好みです。)
というか「劇中に近づけろ」という方が酷なのではと思えてしまうほどダイモスの変形機構には無理があるので
キッパリと割り切って変形後のプロポーションとギミックを楽しんでいます。
という訳で本商品オリジナル変形機構のお陰で、トランザー形態に続きダイモス形態でもプロポーションはかなり良いモノになっています。
腕の移動やダイモス形態専用頭部などの効果も大きいですが、太腿部のパネルの収納方法が回転式になったことで
収納状態でも変に厚みが出来ずに、自然なラインに仕上がっていたりと、細かい部分までプロポーションに配慮がされています。
可動箇所&各部ギミック。
首:ボールジョイント。 頭部フリーザーストーム装置:ロール可動。
胸部ブリザード:パネルを回転させることで反対側の(ダブル&ファイヤー)ブリザード装置が出現。
肩:二重(クリック入り上下ロール+横スイング) 上腕:横ロール。 袖口:横ロール。 手首:ボールジョイント。
肩はそのままでも↑(左画像)のように大きく腕を広げられますが、変形機構を使用すれば↑(右画像)のようにそのまま真上まで持っていけます。
股関節:前後左右スイング。 太腿:横ロール。
変形時腕パーツ移動用アームが横腹にある為、残念ながら腰部に可動ポイントはありません。
腰周りの形状の関係で脚を大きく上げることはできないのですが、それを補う為に
太腿部に可動範囲向上用の関節ユニットが仕込まれています。
太腿から関節を引き伸ばし、前部のカバーパーツを引き起こす事で隙間が出来、そこに引き伸ばした関節を移動させます。
膝:二重関節(クリック入り) 足首:ボールジョイント。
オプションハンドとして握り手の他に、平手と手刀、可動手が付属。
握り手以外、取り付けたまま変形はできません。
付属品&各ギミック。
ダイモス用オプションパーツ一覧。
ダイモシャフト三竜棍バトルブレイク×2スネークロック×2チェーンシャーク×2クロスブーメラン
双竜剣×2ファイブシューターダブルブリザードファイヤーブリザードダイモガン×2フットカッターダイモロケット×2(本体脚部内に収納)
ダイモスの全身武器っぷりを再現できる豊富な武装が付属。
ギミックありの付属品のみ解説。
三竜棍は連結パーツの差し替えで三節棍状態と連結状態の2形態を再現。
三節棍状態の連結部は軟質素材製。
ダイモシャフトは連結パーツを使用する事で連結可能。
ダイモシャフト連結状態。
胸部パネルパーツの差し替えでファイヤーブリザードとダブルブリザードを再現。
スネークロックは肘部ジョイントに取り付け可能(鞭部分は軟質素材製。
ファイブシューターは5枚連結されており、扇状に展開可能。
非常に持たせづらい形状で、説明書にも“保持させられない”との潔いコメントが書かれていますが
何とか工夫すれば持たせられない事もありません。
チェーンシャークは袖口部分に取り付けて使用(チェーン部分は金属製)
説明書にはありませんが、DX超合金ダイモスのように脛部分の装甲板(ファイブシューター)を袖口に取り付ける事が出来ます。
脛部分の塗装が剥げる可能性もあるので、これは自己責任で。
フットカッターは爪先側面に取り付け(表裏違いがあるので取り付け時にはご注意を)
ダイモガンは腰に取り付けて射撃状態を再現。
残念ながら口元は閉じたまま。 同シリーズのライディーンのようにフェイスパーツの差し替えなどで口の開閉を再現できればよかったのですが。
脹脛から先はほぼダイキャストパーツなので↑のように足を上げても支えが無ければ、その位置を維持してくれません。
股関節及び膝関節は特殊な形状な為、ポーズによっては見る角度が限定されてしまいます。
見栄えは悪いですが、可動範囲自体は優秀ですし、その他の関節も優秀なので(合金トイとして)
力強いポーズをとらせる事が出来ます。 これで腰が動けば言う事無しだったのですが。
無理な変形機構、空手ロボの可動 こういった点を両立する為に開発スタッフの苦労がそこかしこから見て取れます。
場所によってはかなり大胆な部分もありますが、トータルで見るとかなり面白い作りになっています。
そういった点からも考えると本商品のネックであった、超合金魂オリジナルの変形機構の採用は正解だったのではないかと思います。
勿論“劇中そのままのダイモス”を今回の超合金魂化に期待していた方にとっては、少々不満が残る結果になったかもしれません。
しかし、豊富な武装と力強いポーズを可能とする可動、そして自然なプロポーション。 そういったポイントが十二分にカバーしてくれるのではないでしょうか。
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