特撮テレビドラマ『魔法戦隊マジレンジャー』より、5体のマジマジンが魔神合体した巨大生命体「マジキング」がスーパーロボット超合金化。
今回も合体&変形ギミックは全てオミットされ、マジキング状態固定での立体化です。
合体ギミックが無い分、マジキング時のプロポーションを最優先にしたスタイルになっており、各所にバリバリのアレンジが加えられています。
今回のアレンジ度合いも半端ではありません。 元のデザインは残しつつ、スタイルは劇中のスーツとは全くの別物に。
生命体的なイメージを前面に出してか、今まで以上にキャラクター的を強調したメリハリの付いたマッシブなプロポーションにまとめ上げています。
ある意味極端。 各所ラインと極端に強調されたボリュームに、外連味溢れる“バリ感”を感じさせられます。
ダイキャスト使用箇所は脛と足、一部関節等。 下半身を中心にダイキャストパーツが使用されている為、重心が低く、ドッシリと安定しています
マジキングの特徴である背部のマジガルーダの翼はプラ製なので
ボリュームがありますが軽く、本体自体の安定感も高いので、自立やアクション等に問題はありません。
股関節を始めとした各部関節の保持も問題無し。 ストレス無く気持ち良く弄れます。
本体彩色の再現度も非常に高く、各マジマジンの細かなラインやディテール等を、裏側までしっかりと再現されています。
可動箇所&各部ギミック
帽子は可動式となっており、劇中のつば上げアクションを再現できます。
首:2重(ボールジョイント&前後スイング) 上腕:横ロール。 肘:2重スイング。
胸:引き出し式ボールジョイント。 腰:引き出し式ボールジョイント。
胴体側肩関節:引き出し式前後スイング。 腕側肩関節:2重(ボールジョイント&横スイング) 肩アーマー:上下スイング。
手首:引き出し式ボールジョイント。
腰部フロントアーマー:ボールジョイント。 膝:クリック入り2重スイング。
膝は脚周りのデザインの関係からか、他の可動関節と比べると少々可動域は大人しめに感じます。
腰部サイドアーマー:引き出し式上下スイング。
股:2重(上下スイング&ボールジョイント)
股下には別売りの魂STAGEに対応したジョイント受け穴が設けられています。
足首:3重(前後スイング&横スイング&ボールジョイント) つま先:上下スイング。
翼基部:2重(縦ロール&横スイング)
翼の基部は肩肩パーツに干渉して、腕を下ろした体勢では↑画像程度しか下に動かせません。
肩関節をずらせば若干違いますが、それでも劇中の様に完全に翼を折り畳むといったことはできません。
翼には中間部の2点に引き出し式のボールジョイント関節が組み込まれています。 こちらは未可動状態。
こちらが2箇所の引き出し式ボールジョイント関節を引き出した状態。
ジョイントが大きく引き出されるのでその分スペースが開き、フレキシブルに各部を動かせます。
翼パーツはプラ製で薄く見栄えの良い作りなので、ボールジョイント関節の保持も問題ありません。
ただ翼を前面に出して翼でガードする様なポーズはちょっと難しめ。 基部側の自由度が意外に低いので結構制限を感じます。
基部側にもう一点同じ様な引き出し式の関節があれば更に良かったのですが。
付属品&各ギミック
オプションハンド×5種(握り手、持ち手、右持ち手2、右ポーズ手、左平手)
キングカリバー、魔法陣エフェクトシート(画像省略)、エフェクトシート用台座、エフェクトシート対応魂STAGE用支柱
専用武器としてキングカリバーが付属。
合体した各武器のディテールもしっかりと再現されています。
通常の握り手の他に、角度の異なる右用の握り手も付属。 更に帽子のつばアクションに対応した右用のポーズ手も付属しています。
ちなみに平手は左手用しか付属していません。
まあ右手は武器保持状態がデフォかもしれませんが、やはり基本的なハンドパーツは両手分欲しいところです。
魔方陣がプリントされたPET製のエフェクトシートが付属。 中央には付属の支柱パーツを通す為の穴が開けられています。
専用台座を使用することでエフェクトシート単体でのディスプレイが可能です。
エフェクトシート対応魂STAGE用支柱と魂STAGE(別売り)を組み合わせることで
エフェクトシートを本体底部に浮かせた(出現)状態でのディスプレイが可能となります。
元々合体ギミックの存在を感じさせない、合体状態時のデザイン性が非常に高いロボなので
スタイルとアクションに特化したスーパーロボット超合金のコンセプトとこの上なくマッチしています。
毎度お馴染みの大幅にアレンジさせたスタイルも今までになく大胆で、とにかく見栄えが良いです。
勿論好みの差はあるかと思いますが、一見極端なアレンジもマジキングのキャラクター性を踏まえているので
個人的には違和感無く、ドンハマりすることができました。
このスタイル寄りで変形ギミックを取り入れた、超合金魂版のリリースを熱望します。
ただ過去の戦隊ロボ系アイテムと比べると(得に前の2作品)、商品としてのプレイバリューは極端に低くなっています。
勿論魔方陣エフェクトシートといった試みも入っていますが、はやりそれだけではボリューム不足。
ファントムイリュージョン用エフェクトパーツとかあったら面白かったかもしれません。
デカレンジャーロボの様なゴーカイオー対応パーツにも期待していましたが、流石に無理だったようで残念。
しかし今回は今までに立体化された戦隊ロボ達には無い“翼”があるので、今までとはまた違ったアクションが楽しめます。 ここは大きなポイント。
翼自体もシャープに見栄えの良い作りなので、本体のスタイルと相まって様々なアクションに映えます。
派手なアクションに映える翼自体の可動もしっかりと用意されているので、ボリュームのある動きを付けられます。
ただ翼を折り畳めなかったり前面への可動は弱かったりと、少々弱点もあります。 ここはもう一工夫ほしかったところです。
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