2013年07月25日～2013年10月02日の期間、「魂ウェブ商店」にて販売された受注生産品。
特撮テレビドラマ作品『仮面ライダーオーズ/OOO』より、昆虫系グリード「ウヴァ」ををS.I.C.で立体化。
パッケージはS.I.C.限定アイテムお馴染みのクローズボックスタイプですが、カラーはシリーズの限定品としては珍しいフルカラー仕様。
現在一般流通アイテム側でも展開中の、S.I.C.オーズシリーズのパッケージデザインフォーマットに合わせたデザインで纏められています。
S.I.C. 仮面ライダーオーズシリーズ第7弾は、昆虫系グリード「ウヴァ」 S.I.C.シリーズにグリード勢が参戦。
現在のS.I.C.系アイテムは全身フル可動のアクションフィギュア仕様が主流となっていますが
今回はS.I.C.の原点である、懐かしの無可動モデル仕様での立体化となりました。 当然、オール新造品です。
昆虫系グリードの「ウヴァ」を、各所にS.I.C.独自のアレンジを施し立体化。 形態は勿論“完全体”です。
ウヴァ最大の特徴である昆虫の外骨格をイメージした、複雑で細かい各部ディテールを
元の昆虫感を更に強調させる形でアレンジ。 生物感がグッと増しています。
足にはバッタの脚を思わせる突起状のパーツが追加され、バッタコアメダルとの関連性が増しています。
背中からはまるでバッタの様な羽が出現。 背面側にボリュームが生まれ、昆虫的な要素も強まっています。
頭部複眼及や胸、バックル中央部パーツや肩部触角パーツにはクリアパーツを採用。各部の質感と多重構造を表現しています。
胸部アーマーはまるまるクリアパーツで表現されており、その造形と相まって生々しさが増している様に感じます。
肩の触角パーツは軟質製。 長いので腕を動かすと足等に干渉しますが、軟質製なので柔軟に対応してくれます。
ちなみに膝アーマーはダイキャスト製です。 律儀というかなんというか。
足元には台座が。 こちらも初期の無可動モデル仕様を彷彿とするヴィネット仕様です。
昆虫系ヤミーの「バッタヤミー」が、セルメダルの山から生まれ出てくるような瞬間
もしくは倒されたバッタヤミーの体が、セルメダルとなって崩れ去ったような瞬間が表現されています。
ウヴァがセルメダルから生み出している様にも見えますし、セルメダルを回収している様にも見えます。
ちなみに台座とウヴァの両足はピンで固定されている為、台座使用時の安定性は抜群です。
可動箇所&各部ギミック
固定モデルですが、初期のS.I.C.同様、腕や首等の一部関節は可動します。 と言っても、単純な軸可動のみですが。
可動箇所は、首、肩、手首、羽の7箇所。 後はパーツの接続の都合上、肩の触角の基部と中間部も可動します。
台座との接続ピンは台座側に設けられているので、本体を台座から取り外して、単体でのディスプレイも可能です。
ただし姿勢の関係からバランスは悪いので、長時間のディスプレイには向いていません。
パーツ分割の都合上、ウヴァの肘から先と膝から先のパーツは取り外しが可能。
肘と膝の接続ジョイントは、S.I.C. 仮面ライダーオーズ系可動素体のジョイント軸のサイズに準じており
オーズの可動素体にそれぞれのパーツを取り付けるなんて遊びも可能でした。
しかし関節の形状の関係から、ピッタリとハマるというワケで無いので悪しからず。
またこのギミックは公式ではありません。破損の恐れもあるので、行う場合はくれぐれも自己責任で。
サイズ比較
「S.I.C. 仮面ライダーオーズ[ガタキリバコンボ]」との比較。
台座の分、全体の全高は高めですが、フィギュア本体のサイズは同じです。
付属品&各ギミック
オプションハンド×2種（右手×2、左手×2）、右手用爪、セルメダル、カマ×2
ハンドパーツは平手と持ち手の2種類付属。
右手の爪は差し替え式です。
右平手の掌には付属のセルメダルを固定する為のポイントが設けられています。
S.I.C.オリジナルの武装として、カマキリコアメダルの能力をイメージした大型のカマパーツが付属しています。
ガタキリバの能力解放時のカマキリソードよりもボリュームがあり、迫力があります。
2個付属しているのでカマの両手持ちも可能。 ただ持ち手の指が硬く、持たせ難いのが難点。
しかもカマはクリアパーツ製なので（グリップ部も含め）、余計気を使います。
S.I.C.の原点とも言える懐かしの無可動モデル仕様で、昆虫系グリード「ウヴァ」がS.I.C.化。
好評を博しているS.I.C. 仮面ライダーオーズシリーズの生物的アレンジと、生物感100%であるグリードとの相性は抜群です。
ライダー以上にS.I.C.という作品の題材にピッタリと合ったキャラであり、S.I.C.造形技術の魅力を存分に堪能することが出来ます。
今回のウヴァでは、昆虫系グリードの昆虫的な各所のデザインを前面に押し出しつつ
更にヘッド、アーム、レッグの各部にガタキリバの意匠を逆輸入&強調することで、昆虫系能力との関連性を強めています。
クリアパーツが全身に多用されているという点も、どこかオーズとの繋がりを思わせます。
こうしたプラスαが加わったことにより、あの（?）ウヴァがよりカッコよく、より強そうにパワーアップを遂げています。
これならオーズにも勝てる!! …かも
台座やオプション類も見所満載。
台座には人気のバッタヤミーが配置されており、グリードとヤミー、一粒で二度美味しい作品となっています。
こちらの造形も気合入りまくり。 グリード以上に生々しく表現されたヤミーは、シリーズ初期のダークな作風を思い起こさせます。
ウヴァは首や肩等の一部関節が可動するので、オプションと組み合わせれば、異なる表情でのポージングも楽しめます。
こうしたオプション類はオーズ側にも流用が可能なので、オーズの拡張アイテムとしても活躍してくれることでしょう。
全身フル可動仕様のオーズに対し、固定モデル仕様というのは少々物足りないものもありますが
しかしライダー主流のS.I.C.シリーズでの怪人系キャラの単体発売という点を踏まえると
こうして商品化が実現したというだけでも奇跡的なアイテムといえるでしょう。
固定モデルでしか味わえない関節部のディテールやプロポーション、作品の雰囲気も魅力的です。
是非ともこのシリーズで全グリードの立体化を。
そしてゆくゆくは、コンスタントに怪人枠のキャラクターをリリースしていくシリーズに発展してくことを期待しています。
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