魚座のアフロディーテ
バンダイの人気トイシリーズ「聖闘士聖衣神話(セイントクロスマイス)」を更に昇華させた
新たな「聖闘士星矢」アクションフィギュアシリーズ『聖闘士聖衣神話EX（EXclamation）』
シリーズ第7弾は黄金聖闘士より“魚座（ピスケス）のアフロディーテ”をリリース。
聖闘士聖衣神話EX用の新可動素体をベースに、アフロディーテの頭部と魚座のゴールドクロスを本商品用に新規作り起こし。
クロス装着時のスタイルと可動に重点を置かれた仕様は今回も健在。 神話版から飛躍的にスタイルが向上しています。
クロス装着時のもっさり感が無くなり、素体とのフィット感がグッと増しています。 また各部ディテールもスッキリと自然に纏められています。
装着するクロスパーツの殆どがダイキャスト製（腹パーツ以外）だというのにこのスタイル。 毎度毎度驚かされます。
ちなみにクロスのデザインは今までのEX版黄金聖闘士シリーズと同様、原作版からアニメ版に変更されています。
勿論カラーリングもアニメカラー。 公式サイトやパッケージ等のサンプル画像と比べると
濃い部分の色が更に濃くなっている様な気もしますが、個人的にはこの位の色合いがベスト。 結果オーライです。
さて、肝心のフェイスパーツですが、公式サイトやパッケージ等のサンプル画像では
アイプリントが寄り目気味に見え、駄目そうな空気がプンプンしていましたが（しかも開眼フェイスのアップ画像が無い）
製品版ではそういった問題は一切見られず、申し分なしのバランスとなっていました。
女性っぽい顔つきだった神話版に対し、今回のEX版はかなり男らしい、凛とした顔つきとなっています。
アフロディーテの男らしい部分を強調したのか、相当男前。
そういった男らしさの中に色っぽさも感じれますし、目元のほくろや口紅といったポイントも押さえています。
EXスタイルなので相変わらず顎は細いのですが、素直にカッコイイと思います。
髪の毛の造形もより細かく立体的になっており、グッと引き締まって見えます。
冥衣版の様な分割線も無く見栄えも◎ 首関節の保持もしっかりとしているので、髪の重さに負けず顎もしっかりと引けます。
ただ横髪が首の可動の邪魔をするのは相変わらず。 流石にほぼ固定状態だった神話版や冥衣版と比べると
多少動かせるようにはなっていますが、それでも左右の可動域は気持ち程度です。
といった具合にヘッドパーツは上々の仕上がりなのですが、ただ“アフロディーテらしい”かどうかと聞かれたら、これが微妙。
左斜め上からの角度だと良い感じなのですが、それ以外の角度からだと何かが違う気がします。
恐らく原因の一つはアイプリントの表情。 全体のデザインは良いのですが、瞳に生気が今一感じれません。
もう少し睨み気味だったり流し目気味だったら、また印象が違っていたかもしれません。
勿論、この点に関しては個人のイメージ＆好みの問題です。
ピスケスのゴールドクロス 各部ギミック
ピスケスのヘルメットも当然付属。
ヘルメット装着時には髪を専用の前髪パーツに差し替え、後頭部側の髪パーツを取り外して行います。
ヘルメットのサイズもバッチリ。 冥衣版の様に浮いていません。
ちなみに髪パーツを取り付け無くとも装着は可能なので、付属のフェイスパーツとの組み合わせにより
髪が描かれていない状態での“謎の男”状態も再現できます。
アーマーのジョイントはEX版サガより採用された多重可動タイプ。
引き出し式の2重ジョイントとボールジョイントにより、アーマーの持ち上げ＋引き倒しや微調整等も可能に。
上部肩アーマーは上下に可動。 2枚別々に動かして角度を変えられます。
アーマーのジョイントはEX版サガより採用された多重可動タイプ。
引き出し式の2重ジョイントとボールジョイントにより、アーマーの持ち上げ＋引き倒しや微調整等も可能に。
上部肩アーマーは上下に可動。 2枚別々に動かして角度を変えられます。
ピスケスアフロディーテ用可動素体
聖闘士聖衣神話EX用に開発された新可動素体を使用。 アンダーウェアカラーも当然アニメ版カラーとなっています。
聖闘士聖衣神話EX用新可動素体の詳細及び専用ディスプレイステージ（別売り）についての詳細は
「聖闘士聖衣神話EX ジェミニサガ」のページを参照にしてください。
魚座の黄金聖衣（オブジェ形態）
従来の聖闘士聖衣神話シリーズと同様、オブジェ用フレームにクロスパーツを取り付けることで恒例のオブジェ形態も再現可能。
一部パーツの構成は異なりますが、フレームパーツへのパーツ取り付けは神話版とほぼ変わりありません。
今回も大系シリーズから続く伝統のオリジナル台座が付属しており、単体では自立不可能なピスケスのオブジェを浮遊状態でディスプレイが可能です。
フレームとの一体感やパーツの処理等の技術は当然、神話版からパワーアップしていますが
オブジェ状態のフォルムで比べてみると、神話版や冥衣版の方が丸みがあって魚っぽさが強いです。
EX版は素体の手足が伸びた事によりクロスの方も長くなり
結果、脚や腕のパーツで構成している魚のボディが間延びしている様に見えてしまいます。
勿論、この点も個人のイメージ＆好みの問題です。 オブジェを構成する技術及び纏まり具合は文句無しの出来です。
付属品＆各ギミック
オプションハンド×5種、手甲パーツ×2セット、オプションフェイス×5、ヘルメット用前髪
薔薇薔薇×3種（赤×2、白×2、黒×2）、可動式マント（画像省略）、オブジェ用フレーム（画像省略）
フェイスパーツは通常、閉眼、叫び、薔薇銜え状態、謎の男状態の計5種類付属。
叫び顔の迫力が今一ですが、サンプルよりも印象は良いです。 こちらで掲載している画像でもそうなのですが、正面からだと微妙なのかも。
薔薇銜え顔の薔薇は赤い薔薇で固定。 ハンドパーツの様に薔薇の付け替えは行えません。
久しぶりに謎の男状態を再現できる影付きフェイスパーツも付属。
謎の男状態が印象的なゴールドセイントでもあったので嬉しいオプションです。
ただ開眼状態の目線が正面のみというのは微妙。
どれもこれも目線は一緒なので、表情に今一バリエーションを感じられません。
印象的な流し目やもっと険しい睨み顔等あったら良かったかもしれません。
また髪の干渉により首を左右に振れないということで、横向きの目線なんてのも欲しかったところです。
クロス用のハンドパーツは握り手、形状の異なる2種類の平手、薔薇用持ち手の計4種類付属。
薔薇用持ち手は神話版同様、茎とハンドパーツが一体になっています。
持ち手に対応した薔薇の花は赤、黒、白の3種類がそれぞれ2個ずつ付属しています。
花びらの造形もより細かく立体的になっています。
聖闘士聖衣神話EX仕様の可動式マントも付属。
クロスとの接続部はピスケスのゴールドクロス仕様となっており、ガッチリと固定できます。
聖闘士聖衣神話EX仕様の可動式マントの詳細は 「聖闘士聖衣神話EX ジェミニサガ」を参照にしてください。
ちなみに今回の可動式マントは、いつもにも増して間接保持が強くなっており
マントを開いたり持ち上げたりした状態での安定性がグッと増していました。 使い勝手良し。
サンプルを見た限りでは正直期待していなかったのですが、製品版ではしっかりと修正入った様でグッと良くなっている様に感じます。
個人的にフェイスパーツのイメージはちょっと違っていましたが、造形物としての出来自体は申し分ありません。
同シリーズのミロの様にしゃくれていたり、ムウの様にノッペリしているワケでも無く
EXスタイルに合ったバランスの取れた造形なので、好み云々は抜きにして素直にカッコイイと思えます。
角度によっては個人的好みにバッチリとハマる部分もあったので、決して“アフロディーテらしさ”が無いというワケでも無いと思います。
神話版から冥衣版を経てパワーアップしたピスケスの黄金聖衣に関しては言わずもがな。
アーマーの密集度、可動素体への密着度＆一体感、造形における立体感等、旧版のそれとは非ではありません。
冥衣版では味噌が付いたヘルメット装着時のバランスも申し分なし。
黄金聖闘士としては数少ないヘルメット装着状態が似合うキャラでもあるので、ここは重要です。
ただデザイン上の問題で、首や腰回りの可動が旧版同様動かし難いままだったというのは残念。
可動にも力を入れているEXシリーズなのですから、何かしらもう一工夫みたいなのが欲しかったところですね。
オプションはシリーズ好評のバリエーション豊富なフェイスパーツを始め
ピスケスの黄金聖闘士には欠かせないバラ関連のオプションもしっかりと押さえています。
フェイスパーツの表情に関しては個人的には今一つといった感じでしたが
謎の男状態を再現できる影付きフェイスの付属は大きく評価したいポイントです。
バラ関連のギミックは旧版から変わっていませんが、造形のレベルが増しているので見栄えはグッと良くなっています。
また何気ない部分ですが、可動式マントの安定性が増したことにより、以前よりも動かしやすくなっていたというのも好印象です。
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