蟹座のデスマスク
バンダイの人気トイシリーズ「聖闘士聖衣神話(セイントクロスマイス)」を更に昇華させた
新たな「聖闘士星矢」アクションフィギュアシリーズ『聖闘士聖衣神話EX（EXclamation）』
シリーズ第11弾は黄金聖闘士より“蟹座（キャンサー）のデスマスク”をリリース。
聖闘士聖衣神話EX用の新可動素体をベースに、デスマスクの頭部と蟹座のゴールドクロスを本商品用に新規作り起こし。
クロス装着時のスタイルと可動に重点を置かれた仕様は今回も健在。 神話版から飛躍的にスタイルが向上しています。
クロス装着時のもっさり感が無くなり、素体とのフィット感がグッと増しています。 また各部ディテールもより“トゲトゲ”に。
聖闘士聖衣神話版（以下、旧版）では太股アーマーと膝アーマーが一体になっていましたが
今回のEX版では設定通り分割されており、立体感がグッと増しています。
踵のトゲパーツは今回も別パーツ（プラ製）ですが、保持は問題無し。
ただ指に引っかかり易いデザインなので、弄っている最中に引っ掛けて
外れてしまうといったことはちょくちょくありました（膝アーマーも同様）
クロスのデザインは今までのEX版黄金聖闘士シリーズと同様、原作版からアニメ版に変更されています。
旧版では一部パーツの交換で原作版とアニメ版の両方を再現できましたが（本商品も同様）
基本的に原作版をベースにしていたので、今回のアニメ版とは上腕アーマーや腰部リアアーマー等のデザインが異なっています。
勿論カラーリングもアニメカラー仕様に。 マスクや腰部フロントアーマーの微妙な色合いも再現されています。
フェイスパーツのイメージはOVA版『冥王ハーデス編』以降のデスマスクといった感じでしょうか。
個人的にデスマスクは原作版の超男前面が好きなのですが、やはり現行のデスマスクといったらこっちなのでしょう。
発売前の製品サンプル画像等では顔がノッペリとしていて違和感があったのですが
実際に目にしてみると、鼻や口周りもしっかりと立体的に表現されており、どの位置から見てもバランスがとれています。
特徴的な髪の毛の造形も旧版からより細かく立体的になっており、デスマスクのキャラクター性をグッと引き立てています。
前髪パーツの分割線も自然に組み込まれており、マスク装着の有無に関わらず見栄えは抜群。
キャンサーのゴールドクロス 各部ギミック
アーマーのジョイントはEX版サガより採用された多重可動タイプ。
引き出し式の2重ジョイントとボールジョイントにより、アーマーの持ち上げ＋引き倒しや微調整等も可能に。
腰部サイドアーマーはボールジョイント＆2重スイングジョイントによる3重ジョイントにて可動。
腰部フロントアーマー及びリアアーマーは2重スイングジョイントにて可動。
キャンサーデスマスク用可動素体
聖闘士聖衣神話EX用に開発された新可動素体を使用。 アンダーウェアカラーも当然アニメ版カラーとなっています。
聖闘士聖衣神話EX用新可動素体の詳細及び専用ディスプレイステージ（別売り）についての詳細は
「聖闘士聖衣神話EX ジェミニサガ」のページを参照にしてください。
蟹座の黄金聖衣（オブジェ形態）
従来の聖闘士聖衣神話シリーズと同様、オブジェ用フレームにクロスパーツを取り付けることで恒例のオブジェ形態も再現可能。
一部パーツの構成は異なりますが、フレームパーツへのパーツ取り付けは旧版とほぼ変わりありません。
といってもクロスやフレーム部は当然新規パーツなので、オブジェのスタイルも神話版から大幅に向上しています。
全体的にギュッと凝縮され、パーツの密度が高くなった感じ。 その分フォルムも丸っこくなっています。
旧版及び冥衣版のフレームにあった手足の可動関節は無くなり、細かなパーツの分割でパーツを固定しています。
可動関節が無い分、その部分のラインがより自然に。 玩具っぽさが薄まり、再現度が更に弾買っています。
ちなみにオブジェ形態にはアニメ版クロスと原作版クロスのどちらでも取り付け可能となっていますが
胸部アーマーはフレームパーツの内側に収納してしまう為、原作版でオブジェを組んでも外見には反映されません。
アニメ版クロスと原作版クロスの差し替えギミックについては付属品の項目で。
付属品&各ギミック
オプションハンド×5種（右手×5、左手×4）、手甲パーツ×2セット、オプションフェイス×5種、マスク用前髪
原作版クロスパーツ×一式、可動式マント（画像省略）、オブジェ用フレーム（画像省略）
前髪パーツの差し替えでマスク装着の有無を再現。
フェイスパーツは通常、にやけ顔、閉眼、大笑い顔、叫び顔の計5種類付属。
デスマスクのフェイスパーツなだけあり、どれもこれも“ゲスい”。 良い面しています。
フェイスパーツだけアップで見ると、大笑い顔等はちょっとやり過ぎ&再現度としてはイマイチと思われるかもしれませんが
クロス込みでポーズを付けると、この位ハッキリとデフォルメされている方がキャラクター性が強く出て、立体物として見栄えが良い様に感じます。
クロス用のハンドパーツは握り手、形状の異なる2種類の平手、積尸気冥界波用右手の計4種類付属。
贅沢を言えば、指を広げた状態の余裕がある積尸気冥界波用ハンドも欲しかったところ。
胸部プレートと腰部フロントアーマーの交換でアニメ版クロス（↑画像左）と原作版クロス（↑画像右）の2タイプを再現可能。
といっても腕や腰のディテールはアニメ版なので、原作版クロスは完全再現とまではいきません。
ちなみに旧版の胸部アーマーはアニメ版クロスの上から原作版クロスを被せる形で装着していたので
原作版クロスの胸アーマーはアニメ版よりも一回り大きくなってしまい、その分“もっさり”としていたのですが
今回のEX版では胸部プレートの差し替え式となったので、どちらも胸の厚さは一緒でスッキリとしています。
聖闘士聖衣神話EX仕様の可動式マントも付属。
クロスとの接続部はキャンサーのゴールドクロス仕様となっており、ガッチリと固定できます。
聖闘士聖衣神話EX仕様の可動式マントの詳細は 「聖闘士聖衣神話EX ジェミニサガ」を参照にしてください。
フェイスパーツの印象は写真で見るのと実際に手にして見るのとでは、全くと言って良いほど異なります。
写真ではフェイスパーツの立体感が薄まってしまい、大分のっぺりしている様に感じてしまいますが
実物は骨格や頬周りの肉付き等が良いバランスで立体的に表現されているので、ちゃんと引き締まっています。
個人的にフェイスパーツの立体造形という点では、シリーズの中でも一歩抜きん出ていると思います。
肝心のアイプリントもちゃんとOVA版『冥王ハーデス編』以降のデスマスクを感じさせる、キャラクター性を強調した物になっていましたし
立体的な造形が光るボリューミーな髪型も、デスマスクとしての再現度をグッと高めてくれています。
「写真で見る限りじゃ微妙」と感じた方も、一度直接確かめてみてください。 意外とアリなんてことになるかもしれません。
神話版から冥衣版を経てパワーアップしたキャンサーの黄金聖衣に関しては言わずもがな。
アーマーの密集度、可動素体への密着度＆一体感、造形における立体感等、旧版のそれとは非ではありません。
キャンサーの黄金聖衣の魅力である甲殻類的なパーツの組み合わせと無数の“トゲ”も
立体的かつシャープに再現されており、雰囲気と再現度共に大きく上昇しています。
大きく可動する肩アーマーや腰回りのアーマーのお陰で、アクション性も旧版とは桁違い。
腕を前上に構えるポーズも楽々再現できるどころか、腕を上げた際のクロスの位置も自然に決めることができます。
シリーズ好評のバリエーション豊富なフェイスパーツも健在。 というか本商品最大の魅力はこのフェイスパーツです。
どれもこれも見事に“ゲスい” デスマスクというキャラクター性を立体物として存分に表現しています。
こんなにも表情が豊かで、バリエーションに富んでいるのは過去に類を見ません。 キャラクターが生き生きとしています。
これによりポージングも従来の戦闘シーンだけでは無く、デスマスクならではのトリッキーな場面も楽しめます。
ここまで深くキャラクター表現に踏み込んだのはシリーズ初。 この試みはデスマスクだからこそ出来たのだと思います。
评论